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story 社内ブログ

サプライズをすると、親の子育てが間違っていなかったことを証明できる話

なんのこっちゃ!

と、思われた方も多いかと思いますが。

サプライズは人と人の関係性を再構築することができるツールだ、というお話です。

以下にお伝えする事例は、実際に僕らがやっているサービス「Surprise Holic」へご相談に来てくださった方々のお話です。

 

【Case1】 結婚記念日に、ケンカしている奥様と仲直りするサプライズ

「結婚10周年を迎える今年。節目の記念日に、妻に何か特別なものを贈りたい。」

実は、最初にご相談を頂いたときは、あまりご夫婦の仲が良くないとおっしゃっていたお客様。原因は色々あったようですが、旦那様が奥様を記念日のディナーに誘っても、あまり乗り気ではないということでした。

このままでは、本当にケーキを買って帰ってくるだけの記念日になってしまいそうで、なんとかそれ以外のことをして心に残る日にしたいというご依頼。

そう簡単な問題ではないだけに、じっくりヒアリングをさせて頂き、奥様がどんなことを思っているのか、旦那様からどんな想いを伝えるべきなのか、慎重にプランを検討していきました。

サプライズと言うと、とかく大掛かりなことや派手な演出を想像されることが多いです。最近話題のフラッシュモブや、花火を使った演出など、わかりやすく画になるサプライズが記憶に残りやすいという側面もあります。

ただ、こういった案件のときに、そんなサプライズを仕込むわけにいもいきません。奥様をこっそり呼び出して、花火を打ち上げた日には、奥様の心の導火線にも火を点けてしまうことでしょう。

そんなわけで、お客様へのご提案は、ごくごくプライベートな空間で行えるものにしました。

奥様がきっと思っているであろうことを、旦那様が改めて約束する「誓約書」をオリジナルでつくることにしたのです。

その誓約書には、これから改めて奥様に信頼される存在になるという誓い、家族のことを一番に考えて行動するという誓い、そして、幸せな未来に向けて自分が出来ることを最大限努力していくという誓いが立てられました。

また、家族を表すロゴをオリジナルで製作し、その誓約書に添えました。

当日は、我々スタッフは現場に赴くことなく、旦那様が自ら奥様に想いを語ります。仕事を終え、ケーキと花束、そして想いの詰まった誓約書を抱えて帰宅し、真摯に奥様に向き合う場をサプライズの瞬間として演出したのです。

もちろん、仕掛けた身として自信はありましたが、当日はドキドキでした。これだけ慎重にお手伝いした案件、最後の最後、万が一奥様の打ち上げ花火があらぬ方向へ上がってしまったら…と、緊張しながら旦那様からのご連絡を待っていました。

そして、サプライズの成功を告げる一通のメール。

そこには、久しぶりのおふたりのツーショット写真が添えられていました。

そのメールを開くと同時にオフィスに流れる安堵感と高揚感(笑)。自分たちが現場にいないというケースは、当時は珍しかったのですが、その瞬間を直接見ているのと同じくらい、感動したことを覚えています。

 

【Case2】成人した娘たちから、ご両親の銀婚式をプレゼント

きっかけとなったのは、お客様からいただいた1通のメール。

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末っ子の私が20歳を迎え成人したため、今度は私たち子どもたちから両親へ感謝の気持ちと共にサプライズをしたいと思います。

また、両親が銀婚式を迎えるため思い出に残るようなことをしたいと思っています。

—–

お話を詳しく伺うと、ご連絡をくださったのは、2人姉妹の妹さまで、ご自身が成人を迎えられるとのこと。また、ちょうどそのタイミングで、お姉さまがご実家を離れられるということで、しばらく家族4人揃って過ごせなくなるという節目のタイミングだったそうです。

その機会に、これまでの感謝の気持ちを込めて、ご両親にサプライズをしたいというご相談でした。

「家族の絆」という意味合いを強めるため、サプライズの実施場所はご自宅に。仕事から帰ってくるご両親を、準備万端で待ち構えるということに決まりました。

当日、Surprise Holicがご自宅のお庭を幻想的な空間に変化させ、その中で、銀婚式のセレモニーをご家族で行っていただきました。

様変わりしたお庭に驚くご両親。4人はお庭の中心へと進み、そこで娘さんお二人からご両親へのメッセージ。家族4人、より一層絆を深めて歩んでいくことを誓い合いました。

サプライズをつくるとき、実施場所がご自宅になるというケースも少なくありません。レストランや、船の上など特別な場所でするサプライズよりも、一層驚きがあり、また、他の人を巻き込まずに企画が作れるというメリットもあります。

今回も、ご両親からすれば、まさか自宅がそんなことになろうとは思ってもみなかったようで、とても驚いて頂けました。また、仕掛けた側の娘さんおふたりも、最終的に出来上がった空間を見て、とても喜んでくださいました。

銀婚式のセレモニーは、決して大掛かりなものではありませんでしたが、娘さんおふたりから、心のこもった手紙を読んで頂き、ご両親の目からは大粒の涙が流れていました。こういう瞬間は、つくっている側としては、たまらないものがあります。思わずスタッフも泣き出してしまいます。

この日は、とても寒い冬の日でしたが、ご家族の強い絆に触れ、とても温かい気持ちで帰路につきました。

 

この事例は、仲睦まじいご家族の、心温まるお話なのですが、僕個人としては、後日お客様から頂いたお手紙がとてもとても心に残っています。

ご了承の上、一部を記載させて頂きます。

 

 

【ご依頼主様より】

ご相談したときは、ドキドキ・ワクワクする反面、不安もありました。しかし、初めての打ち合わせで親身に話を聞いてもらったおかげで、なんとしても成功させたいと思えました。

今年は様々な節目があり、4人で暮らす最後の年でもありました。家を離れる前に、父と母の結婚25周年のお祝いと共に感謝の気持ちが伝えられて本当によかったです。素敵な機会をくださり、皆様には感謝しきれません。本当にありがとうございました。

【ご両親より】

次女は、反抗期が長くて子育てに自信がなくなっていましたが、今回のことで、自分の子育ては間違っていなかったと、自信が持てました。

結婚25周年を迎えた夫婦は大勢いらっしゃると思いますが、こんな素敵な25年を迎えた夫婦は、日本中探してもそうはいないと思います。

本当にありがとうございました。もっともっとたくさんの方々に幸せを届けてください。

 

 

このお手紙を読んだときの気持ちは、とても言葉では言い表せません。

娘さんの気持ちが、ご両親に、まっすぐ届いたということが、本当に嬉しかった。

伝えたい想いがあり、伝えるための努力があり、それが伝わった感動がある。それが、サプライズなんだと改めて感じました。

ご両親が喜んでくださったことは、本当にとてつもなく嬉しいですし、このことを通して、ご自身の子育てに自信が持てたと言ってくださった。そんな大切な瞬間に立ち会わせて頂けたのかと、本当に心が震えました。

ふたつの事例は、想いの贈り手も受け手も全く異なりますし、シチュエーションも違います。

しかし、どちらも、人と人との関係性をもう一歩深め、もう一歩強くし、絆を強固にする役目を果たしたと思います。

サプライズは、人と人の絆をつくるためのツールになります。ポジティブなときは、それをより一層深めるものに、ネガティブな(とまでは言わなくても、少しの不安やわだかまりがある)ときには、それを解消し、安心・安定をもたらしてくれるものになります。

もちろん、大元は、サプライズなどという演出の方法ではなくて、その人の心に宿る「想い」のパワーです。

でも、その想いも伝えなければ本当のパワーを発揮できません。もし、サプライズという方法が、その想いを届けるための背中を押すきっかけになるのであれば、とても素晴らしいと思います。

これからも、そんなきっかけをつくれるチームでありたいと思います。

ハーバードの研究で、人間の幸福に影響を及ぼす唯一の要因は「良好な人間関係」であると結論付けられたものがあります。

僕たちのやっている仕事が、人と人の関係性を紡ぐものなのであれば、少しずつでも、世の中に幸せをつくっていけるんじゃないかと思っています。

 

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